おすすめの本紹介②

全国民に読んでほしい「民主政治読本」


みなさん、政治の話はお好きですか??


こんにちは、チューターの永田です。上記のような問いかけを公共の場ですれば、大抵の日本人は腹の中がどうあれ、「いいえ」もしくはそれに準じた返答をするでしょうし、人によっては嫌悪感を抱かれてしまうかもしれません。日本では政治の話は好まれない傾向にありますし、NGという風潮があります。これは民主主義を謳う国の態様とはとても思えませんね。そんな世の中だからこそ、思想は関係なしにおすすめしたい本がありますので、今回は政治への関心について少し書いていこうと思います。と、ここまでの文章ですでに辟易してしまった方もいるかと思いますが、どうか最後までお付き合いいただけますと幸いです。それと、申し遅れましたが、この記事の論拠に客観性のあるデータは唯の一つもなく、全て永田個人の主観と偏見によるものです。話半分に読んで頂きますようお願いいたします。


なぜ日本では政治の話がNGなのでしょうか。私は決してその道に明るいわけではありませんが、いち国民として等身大の考えを連ねていこうと思います。まず思い当たる一番の問題点として、そもそも政治に興味がない人が多い、ということです。かくいう私も、興味を持ち始めたのはここ数年のことで、それまでは政権が交代しようがぶっちゃけ「そうなんだ」程度でした。少し壮大な話になってしまいますが、ここには教育の過程で民主主義において国民が政治に関心を持つことがいかに大切なのかがあまり大きく触れられないことが悪因の一つにあると思います。もちろん、教員の思想が直接生徒に影響してしまう恐れがあるなど簡単にはいかないことは承知ですが、それでも政治について考えるのが当たり前となるような教育課程が実現すればと思います。最近では不幸中の幸いともいうべきか、コロナ禍や東京オリンピックの開催で政治に関心を持つ人は増えたように思えます。このままその流れが拡大してほしいところですが、ここで新たな壁が立ちはだかります。


私が思う第二の問題点、これは一番大きなものだと思っています。それは、思想が異なる相手を攻撃する人が多すぎることです。インターネットに蔓延る「ネトウヨ」あるいは「パヨク」という言葉からも伺えるように、政治思想が異なることにかこつけてその人の人格までを攻撃する人があまりにも多すぎるのです。醜くお互いを侮辱し貶しあう様を散々見せつけられてしまえば、その根本にある政治に誰が興味を持とうとするでしょうか。よしんば興味を持ったとして、すぐさま大勢の赤の他人から石を投げられては誰が興味を持ち続けられるでしょうか。事態は非常に深刻です。このまま国民同士が政敵だなんだといがみ合っていては、政府はこれ好機とばかりにやりたい放題できてしまいます。今や日本の民主主義は死んでしまったと言っても過言ではないと思います。戦うべき相手は自分と異なる考えを持った国民などではなく、政府です。国民同士お互いの意見を尊重しながら、いい所どりをして行けるような姿が理想ですね(もちろん、きちんと自分の頭で論理立てて考えた意見を持っていることが前提です)。


さて、ここまでの拙文を読んでくださったみなさま、ありがとうございます。そして、少しでもこの現状を変えていければと思ってくださったのであれば、ぜひ「民主政治読本」を手にとって読んでみてください(回し者では全くありません、念の為)。字は普通の本よりひと、ふた回り大きく、分厚くもありません。これは、若者にこそ読んでほしいと熱弁した著者の尾崎行雄氏の意を汲んでのことだと思います。もちろん古い本ですので現在とは状況も異なることから全てこの通りにすべきとは言えませんが、それでもなお「民主政治読本」は日本国民のための民主主義の取扱説明書として十二分な効力を発揮するものだと思います。また、自分なりに政治的な思想をきちんと持っている、という方でも今一度読んでみて欲しいと思っています。私がこうまでしてこの本をお勧めする理由も、読み始めていただければ序盤にでも理解していただけるかと思います。


さて、最後に「民主政治読本」から私が感銘を受けた文のうちの一つを引用して終わろうと思います。改めまして、ここまで読んでいただきありがとうございました!


『私はひと頃、よく友達から「なぜ日本の短所・欠点ばかりあげて、英米の悪口を言わないのか」と問われた。それに対して、私は常に「自国は愛するが他国はあまり愛さないからだ」と答えた。自分の子供に対しては小言を言うが、他人の子供には、小言を言わないだけでなく、事実以上に褒めることさえあるのが世の常だ。愛すればこそ小言も言え、愛しもしないのに小言を言って怒らせることもない。愛して、その醜さを知り、憎んで、その美しさを知る者でなければ、ともに天下国家を語ることはできないというのが、私の平生の心意気である。』(尾崎行雄 著, 石田尊昭 編集.民主政治読本.世論時報社, 2013.pp47-48.)

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