競走馬の怪我について
こんばんは、Sラボチューターの齋藤です
僕はウマ娘なるコンテンツの流行の波にのまれ、日夜ウマの育成に勤しむ毎日ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか こちらはウマ娘の流行りもあってか、最近は競馬に手を出す知り合いも増え、週末には予想で盛り上がっています
ただ、楽しいだけで終われないのが競馬の辛いところです 予想が外れるくらいなら財布が寒くなる程度で済みますが、生物を扱う以上は、不慮の事故がつきものになります
競走馬では、脚の骨折による安楽殺がしばしば行われます 脚が折れたくらいで?と疑問に思うかもしれませんが、馬の脚は着地の衝撃を利用して血液を心臓に送り返すためのポンプとしての役割を果たしているため、骨折によりその機能を果たせなくなってしまうと、血流に障害が生じていずれ死に至ります そのため、出来るだけ苦しまないように、安楽殺という手段が用いられるのです
また、鼻出血も馬にとっては重篤な疾患となります 鼻出血というと、鼻の粘膜が傷ついて出血するような、いわゆる鼻血を想像するかもしれませんが、競走馬の場合には肺での出血を原因とすることも多く、競争能力に大きな影響を与えます また、馬は口呼吸が出来ないため、鼻出血によって呼吸が困難になる可能性もあります
心房細動は、上記2つの疾患とあわせて競走馬の三大疾病と呼ばれます 原因は未だ詳しくは分かっていませんが、レース中に発症する症例が多いことが特徴です 心疾患であるため死亡率も高いのではないか、と思うかもしれませんが、実際には治療をせずとも治るケースが大半です
怪我や病気によって競走馬が引退する事は多々ありますが、少しでも多くの馬が健康に過ごせるように願わずにはいられませんね