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大学のオンライン授業の話

こんばんは。Sラボチューターの佐々です。 今日は、大学のオンライン授業について話そうかと思います。

去年の春、大学入学に関する諸々の手続きをしにキャンパスへ行くと、そこで様々な資料を受け取りました。 ちょうど、東京のコロナ感染者が少しずつ増えている頃でした。 受け取った資料の中には、履修の手引きや学内誌などに混ざって「オンライン授業のための準備」というものがありました。 大学に入学したばかりで、パソコンもろくに使えなかった僕は、数週間後から始まる授業に備え、パソコンの初期設定から始めて、学内システムのアカウント作りやZoomのインストールなど準備を整えていきました。 昨年は入学式も行われなかったので、クラスメイトと初めて顔を合わせたのも、Zoomの画面越しでした。 去年の春セメスターは、少なくとも前期教養課程においてはすべての授業がオンラインで行われました。 授業時間も、学生や教授のオンライン授業準備などに配慮して、通常1コマ105分だったものが90分に短縮されました。 実際の授業は、ほとんどがZoomを使ったライブ授業であり、通信負荷を極力減らすために、発言やディスカッションの時を除いて授業中は、学生側にカメラオフとミュートが求められました。 オンライン授業にあたっては、学生のミュートが解除され授業中に歌声が響いたり、チャット欄に不適切な書き込みがされたりと様々なトラブルもありました。 教員側としては、オンライン授業は90分間独り言を喋っているようなもので、学生からの反応やフィードバックがないのはやりにくいとこぼしたりもしていました。

僕自身は、オンライン授業には比較的適応し、集中して学習ができたと思います。 僕が感じたオンライン授業の利点は、 ・1限開始の授業でも直前まで寝ていられること ・教員によっては授業の録画を残してくれるので、復習に役立てることができること ・快適な環境で、快適な格好で授業を受けられること などです。 一方で、オンライン授業ならではのひやっとするトラブルも体験しました。 去年の春セメスターの定期試験は、授業と同様すべてオンラインで行われました(そのため、成績評価を試験からレポートへと変更した授業も多かったです)。 必修のフランス語の授業は、成績評価の方法がZoom上での教員との口頭試験によるものであり、指定された時間に指定されたZoomのミーティングルームに入る必要がありました。 そこでトラブルは起きました。 万全の準備をし、いざミーティングに入ろうとZoomを起動させたところ、それまで何も問題がなかった家のWifiが繋がらなくなってしまったのです。 必修の授業のため、試験の重要性は言うまでもなく、とにかく焦りました。 しかしながら、数分後に担当教員にメールで状況を説明し、指示を請うと、別日で口頭試験を行ってくれることになりました。 教員側も、大学から学生のネット環境に起因するトラブルへの配慮を求められていたようで、無事試験も終えることができました。

現在は、僕の通う学科の人数が少ないということもあり、対面で開講される授業が多く、キャンパスには週4回通っています。 一方で、大人数授業が多い法学部や経済学部などの学生は未だにオンライン授業生活が続いているようです。 オンライン授業がいいか、対面授業がいいかについては人それぞれ意見があると思いますが、対面授業が増えた今、僕が感じるのは、休憩時間や帰り道に学科の友達と話ができるという当たり前のことは、何にも代えがたい価値があるということです。オンライン授業では、講義内容についての感想や日常的なくだらない話などを友達と共有することはほとんどできませんでした。 立ち見の受講生もいる大教室での授業や学内外の人で溢れる学園祭、全席が埋まり外で食べる人も現れる学食の様子などは先輩からの話でしか聞いたことがなく、実際に見たことはありません。 東京の感染者数は大幅な減少を見せていますが、しっかりと気は引き締めたまま、来年の春には人で溢れ活気に満ちたキャンパスで授業を受けられることを願っています。

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